ラグビー伝統の一戦と言えば、早慶戦。日本ラグビーのルーツ校・慶大と関東では二番目・日本では四番目に創部した早大の一戦。1922年(大正11年)から続き、晴れの特異日の勤労感謝の日・11/23に行われます。
タイガー・ジャージの慶大とアカクロの早大との対戦は、ルーツ校の慶大に勝つために、研究を重ね、ゆさぶり攻撃など日本ラグビーの基礎を築き大学ラグビー界をリードしてきた早大が実力では上回り、スポーツ推薦枠の無い慶大は地獄の山中湖夏合宿で鍛えた魂のタックルと走力で対抗して来ました。
お互いの伝統・プライドをかけた対戦は、前評判に反することが多いのです。
決戦前の最終練習日には、相手のジャージを着せたタックル・ダミーにタックルするシーンが有名です。
いよいよ、ラグビー・シーズンも深まり、優勝争い、そして日本一を争う大学選手権の出場権を懸けた争いが佳境を迎えます。
関東
関東大学ラグビー対抗戦グループとは、
男同士が闘う約束をしたことは、雨が降ろうが、槍が降ろうが、変更しない。と言う信念の基、対抗戦と言う定期戦によって交流を深め、切磋琢磨してきた歴史・伝統を重んじています。
日本ラグビーのルーツ校・慶大、伝統校の早大、明大を中心に日本のラグビーを牽引して来ました。ラグビーと言えば早大、ワセダでラグビーをやりたい、ワセダをやっつけるためにラグビーをやりたい。と言うライバル校の挑戦がお互い切磋琢磨し、人気・実力ともに最強を長年続けています。赤い旋風と呼ばれていた帝京大が2008年に初優勝を遂げてから、一世を風靡しました。年に一度、決められた日に対戦を約束する対抗戦の方式を取っています。晴れの特異日・勤労感謝の日(11/23)に行われる早慶戦、12月最初の日曜日に最終戦として行われる早明戦が特に盛り上がります。
Aグループ:慶大、早大、明大、帝京大、筑波大、日体大、青山学院大、立大
明 | 早 | 帝 | 筑 | 日 | 慶 | 青 | 立 | |
明大 | 12/6 | 11/22 | 〇33-17 | 不戦勝 | ●12-13 | 〇82-10 | 〇73-15 | |
早大 | 12/6 | 〇45-29 | 〇50-22 | 〇70-5 | 11/23 | 〇47-21 | 〇46-7 | |
帝京大 | 11/22 | ●29-45 | 〇54-17 | 〇98-10 | 12/6 | 〇122-0 | 〇106-7 | |
筑波大 | ●17-33 | ●22-50 | ●17-54 | 12/6 | 〇30-19 | 11/23 | 〇52-17 | |
日体大 | 不戦敗 | ●5-70 | ●10-98 | 12/6 | ●0-74 | 〇33-26 | 11/23 | |
慶大 | 〇13-12 | 11/23 | 12/6 | ●19-36 | 〇74-0 | 〇78-0 | 〇78-5 | |
青学大 | ●10-82 | ●21-47 | ●0-122 | 11/23 | ●26-33 | ●0-78 | 12/5 | |
立大 | ●15-73 | ●7-46 | ●7-106 | ●17-52 | 11/23 | ●5-78 | 12/5 |
最多優勝は、早大の23回、次いで明大の17回、帝京大の9回。
Bグループ:成蹊大、明治学院大、一橋大、武蔵大、東大、成城大、上智大、学習院大
関東大学ラグビー・リーグ戦グループとは、
早慶明の伝統の対抗戦方式の対戦では、対戦出来ないチームがあることから、実力主義の対戦を主張し、1967年(昭和42年)に、関東大学ラグビー対抗戦グループから分裂して、法大、中大、日大、専大、東洋大、国士大、防大、大東大で発足しました。
古豪の法大、昭和60年代トンガ旋風を巻き起こした大東大、1990年代ワセダと覇権を争った関東学院大、ここ最近は東海大が躍進しています。
1部:東海大、日大、流経大、大東大、専大、法大、中大、関東学院大
東 | 日 | 流 | 大 | 専 | 法 | 中 | 関 | |
東海大 | 12/5 | 〇55-38 | 〇55-12 | 〇85-0 | 〇31-19 | 〇64-5 | 〇52-24 | |
日大 | 12/5 | ●14-40 | 〇88-5 | 〇29-10 | 〇35-22 | 〇33-28 | 〇50-5 | |
流経大 | ●38-55 | 〇40-14 | 12/5 | 〇52-17 | 〇28-10 | 〇64-7 | 〇95-31 | |
大東大 | ●12-55 | ●5-88 | 12/5 | ●19-29 | ●12-33 | △29-29 | 〇31-26 | |
専大 | ●19-31 | ●10-29 | ●17-52 | 〇29-19 | 12/5 | 11/22 | ●21-48 | |
法大 | ●19-31 | ●22-35 | ●10-28 | 〇33-12 | 12/5 | 〇28-23 | 11/22 | |
中大 | ●5-64 | ●28-33 | ●7-64 | △29-29 | 11/22 | ●23-28 | 12/5 | |
関東学院大 | ●24-52 | ●5-55 | ●31-95 | ●26-31 | 〇48-21 | 11/22 | 12/5 |
最多優勝は、法大の13回、次いで関東学院大の10回、東海大の9回、大東大の8回。
リーグ発足時の目論み通り、伯仲した試合が多く、特に上部下部との入れ替え戦は白熱しています。前年の成績により、1位チームが下位チームから順に対戦し、最終戦で2位チームと対戦するように対戦日程を組みます。(多くのリーグで採用されています)
2部:拓大、東洋大、國學院大、山梨学院大、立正大、白鷗大、国士大、朝鮮大
3部:駿河台大、防大、東工大、東農大、玉川大、都立大、国際武道大、千葉大
4部:神奈川大、横浜国大、東京理科大、獨協大、創価大、埼玉工大、千葉商大、駒大
5部A-2:城西大、千葉工大、埼玉大、神奈川工大、都留文科大、明星大
5部B:麻布大、横浜商大、和光大、東京国際大
北海道学生ラグビー・リーグ戦とは、
1部:北海道大、道都大、札幌大、北翔大・札幌学院大合同、小樽商科大、帯広畜産大
2部:酪農学園大、北海道教育大岩見沢校、北星学園大、東京農業大オホーツク校、札幌医科大、北海道教育大函館校、北海学園大、東海大北海道、北見工業大、北海道工業大、北海道医療大、旭川医科大、北海道教育大旭川校、北海道教育大釧路校・釧路公立大合同
東北大学ラグビー・リーグ戦とは、
1部:東北学院大、八大(八戸学院大)、東北大、岩手大、弘前大医学部
2部:青森大、秋田大、弘前大、山形大
3部:仙台大、盛岡大&岩手県立大、日大工学部
関西
関西大学ラグビー・リーグ戦とは、
日本ラグビーのルーツ校・慶大に次ぎ二番目に創部された三高(京大)、三番目の関西の雄こと同大を中心に発展してきました。西高東低は高校まで、関東の伝統校・早慶明の人気により、大学進学で関西を出てしまう中、関東の洗練されたラグビーと違う関西らしいゴツゴツとしたラグビーで打倒、関東を目指しています。
A:天理大、同大、京産大、近大、立命館大、関学、関西大、摂南大
Oddリーグ | 天 | 関 | 近 | 摂 |
天理大 | 11/22 | 〇50-0 | 〇64-0 | |
関学 | 11/22 | 〇28-14 | 〇52-31 | |
近大 | ●0-50 | ●14-28 | 11/22 | |
摂南大 | ●0-64 | ●31-52 | 11/22 |
Evenリーグ | 同 | 京 | 立 | 西 |
同大 | 〇49-19 | 〇53-19 | 〇33-31 | |
京産大 | ●19-49 | 〇33-27 | 〇34-10 | |
立命館大 | ●19-53 | ●27-33 | 〇38-0 | |
関西大 | ●31-33 | ●10-34 | ●0-38 |
最多優勝は、同大の49回、次いで関学の11回、天理大の10回、ヘラクレス軍団の大体大の5回、スクラムの京産大は4回。
B:大体大、龍谷大、花園大、大産大、大教大、追手門学院大、神戸大、大経大、京大、甲南大、大工大、大阪国際大
C:阪大、大院大、桃山学院大、府大、帝塚山大、市大、関西外大、、佛教大、流科大、滋賀大、神戸学院大、神戸市外大
大阪大学外国語学部 兵庫教育大学 兵庫県立大学 奈良教育大学 和歌山大学
D:阪大外国語学部、兵庫教育大、兵庫県立大、奈良教育大、和歌山大
東海学生ラグビーリーグ戦とは、
A1リーグ:朝日大、中京大、愛知工大、愛知学院大、中部大、名城大、名古屋学院大、名古屋経済大
Bリーグ:名古屋大、愛知淑徳大、愛知教育大、金沢学院大、静岡大、日本福祉大、名古屋工大、名古屋市立大
Cリーグ:愛知大、東海学園大、岐阜大、三重大
北陸大学ラグビーリーグとは、
金沢大、富山大、福井大医学部、金沢大医学部、富山大医薬学部、金沢工大
中国大学ラグビーリーグとは、
Bリーグ:鳥取大、鳥取大
四国大学ラグビーリーグとは、
九州
九州学生ラグビー・リーグ戦とは、
1977年(昭和52年)に福工大、西南学院大、九産大、福岡大、九大、福岡教大、九州歯科大の7大学により開始。最多優勝は、福工大の28回。
1部:福岡大、九共大、福工大、鹿大、日本文理大、九大、志學館大、西南学院大
Aブロック | 共 | 福 | 九 | 志 |
九共大 | △19-19 | 〇87-7 | 〇135-0 | |
福工大 | △19-19 | 〇69-10 | 〇151-0 | |
九大 | ●7-87 | ●10-69 | 〇65-10 | |
志學館大 | ●0-135 | ●0-151 | ●10-65 |
九共大 22-26 日本文理大、福岡大 21-37 福工大、九大 7-21 西南学院大、鹿大 108-0 志學館大
Oddリーグ | 福 | 日 | 鹿 | 西 |
福岡大 | 〇21-15 | 〇59-0 | 〇59-19 | |
日本文理大 | ●15-21 | 〇48-19 | 〇57-7 | |
鹿大 | ●0-59 | ●19-48 | 〇34-26 | |
西南学院大 | ●19-59 | ●7-57 | ●26-34 |
2部:長崎大、沖縄国際大、熊本大、大分大、琉球大、立命館アジア太平洋大、九産大、宮崎大
全国大学ラグビーフットボール選手権大会とは
大学ラグビーの頂点を決めるのが、全国大学ラグビーフットボール選手権大会です。
日本には日本ラグビー・フットボール協会があり、その下部組織に関東ラグビー・フットボール協会、関西ラグビー・フットボール協会と九州ラグビー・フットボール協会の三団体があります。各協会は、社会人の大会、大学の大会、高校の大会、中学の大会 などを行っています。社会人はトップ・リーグへとつながり、高校は都道府県代表校による全国大会があります。
関東、関西、九州の各協会が運営している大学リーグ戦の代表チームによる年末年始の大会が全国大学ラグビーフットボール選手権大会なのです。
日程
11月21日(土)~1/11(祝)
1回戦
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
① | 11/21 | 土 | 13:00 | 福工大 | 43-21 | 八戸学院大 | 福岡 |
2回戦
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
② | 11/29 | 日 | 13:00 | 朝日大 | 朝日大 | 愛知 |
3回戦
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
③ | 12/13 | 日 | 11:30 | 関西3位 | 関東対抗3位 | 花園ラグビー場 | |
④ | 12/13 | 日 | 11:30 | 関東リーグ3位 | ②勝者 | 秩父宮ラグビー場 | |
⑤ | 12/13 | 日 | 14:00 | 関東リーグ2位 | 関東対抗5位 | 秩父宮ラグビー場 | |
⑥ | 12/13 | 日 | 14:00 | 関西2位 | 関東対抗4位 | 花園ラグビー場 |
準々決勝
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
⑦ | 12/19 | 土 | 11:35 | 関東リーグ1位 | ⑥勝者 | 花園ラグビー場 | |
⑧ | 12/19 | 土 | 11:35 | 関東対抗2位 | ③勝者 | 秩父宮ラグビー場 | |
⑨ | 12/19 | 土 | 14:00 | 関西1位 | ⑤勝者 | 花園ラグビー場 | |
➉ | 12/19 | 土 | 14:00 | 関東対抗1位 | ④勝者 | 秩父宮ラグビー場 |
準決勝
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
⑪ | 1/2 | 土 | 12:20 | ⑦勝者 | ⑧勝者 | 秩父宮ラグビー場 | |
⑫ | 1/2 | 土 | 14:10 | ➉勝者 | ⑨勝者 | 秩父宮ラグビー場 |
決勝
日程 | 対戦 | 会場 | |||||
⑬ | 1/11 | 祝 | 13:15 | ⑪勝者 | ⑫勝者 | 国立競技場 |
観戦するには、
素敵なクリスマスを迎えられるのは、準決勝に進める四強のみ。お正月の晴れの舞台に立てます。入場券は前売りだと少しお得です。▷こちらから。一般自由席1,500円~。(決勝は2,000円~) キックオフの1時間前に到着するようにすると良い席が確保出来ると思います。
テレビはNHKで視聴出来ますが、準々決勝は全試合の放映はしません。準決勝、決勝はNHKでご覧いただけます。全試合視聴したい方は、▷J SPORTS 見るならスカパー!
出場チーム
関東大学対抗戦Aグループ上位3校:
関東大学リーグ戦1部上位3校:
関西大学リーグ戦Aリーグ上位3校:
前回大会優勝チーム所属リーグ1校:
前回大会準優勝チーム所属リーグ1校:
九州代表(九州学生リーグI部1位)1校:福工大
北海道・東北代表1校:八戸学院大
東海・北陸・中国・四国代表1校:朝日大
が出場します。14大学による変則トーナメント制(実力を考慮して、北海道・東北代表と東海・北陸・中国・四国代表が1回戦で対戦し、勝者が九州代表と2回戦で対戦、3回戦から関東と関西のチームが登場します。関東と関西の各リーグ1位と前年優勝リーグの2位はシードとなり、準々決勝からの登場となります)
関東と関西の大学リーグを制した優勝チームが大学日本一をかけて争う図式となっています。関東対抗戦、関東リーグ戦、関西の各リーグの1位と2位が順当に勝ち進めば決勝まで対戦しないように組まれています。どこのリーグが強いのかと言う見方も出来ます。