武道
日本には古来より居合、弓術、剣術、柔術、忍術、棒術、古武術などの武術の文化がありました。時代によって宗教や文化と一緒に中国から伝わったものもあります。
武術とは、人と人が戦う術のことで、戦う技術に、技を磨く稽古を通して精神面、礼儀作法も鍛練することから道が加わりました。
武道には、柔道、空手道、剣道、弓道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道、そして国技の相撲などがあります。
空手入門
我が家では、子供が小学生になる頃から、ラグビーを始めるのと同じ時期から空手も習い始めました。自宅の近くに空手道場が出来たのを、電車から見たのがきっかけでした。
武道はボディ・バランスが良くなるなと考えたのでした。特に空手は蹴りをする時は片足で立つので、全体重を片足で支えるバランスが自然と身に付くと考えたのです。
空手には色々な流派があるそうで、自宅の近くは極真空手でした。フルコンタクト(手、顔での顔面攻撃を除く)が特徴です。東京オリンピック2020で採用されるのは世界空手連盟の寸止め方式です。
稽古は1時間。時間になると正座をして精神集中のために黙想します。師匠に礼をし、神前に礼をし、道場訓を唱えてから稽古が始まります。
畳では無いのに驚きました。投げ技、寝技が無いからなのでしょうか。スポンジ製のマットが敷き詰められていました。
型の稽古が半分、組手が半分と言う具合の稽古でした。入門する前に無料で体験入門があったので、当時、小学1年生の長女と保育園年中の長男を体験入門に連れて行きました。
道着は無いので、普段着です。裸足になって稽古をしました。感想を尋ねてみると面白かった。又やりたいだったので、早速入門をしました。手続きをすませて、道着を購入しました。
稽古は週二回で夕方6時からでした。会社を定時間で切り上げて、帰宅して道着を持って、車で学童と保育園に迎えに行き、道場に連れて行っていました。隣の市で車で15分位です。
稽古は道場の後に座って見ることが出来ました。子供の稽古ですが、シーンとしていて緊張感がありました。見学している親も黙っていて、話はしません。
2~3ヵ月毎に昇級試験がありました。申し込みをすると日曜日の昼間に試験がありました。号令に従って型を行います。そして同じ階級の人と組手を行います。組手には拳にスポンジの入ったサポーターを付けます。
入門した時は白帯、オレンジ帯(十級)、オレンジ帯(九級)に白線、青帯(八級、七級)、黄色帯(六級、五級)、緑帯(四級、三級)、茶帯(二級、一級)、そして黒帯の初段となります。
昇級試験は日曜日で、日曜日はラグビーの練習があったので、あまり行くことが出来ませんでした。ラグビーの練習が無い日の昇級試験の時だけ試験に行っていたので、周りの子に比べると、昇級のスピードが格段に遅いです。
それでも三年位通いました。ある日から稽古の時間が変更になりました。曜日が変わり、稽古の開始が夕方5時からになりました。会社の定時間が5時までだったので、早退をしないと連れて行けません。
何回かは連れて行きましたが、結局長続き出来ずに止めてしまいました。子供の感想は、どっちでも良いでした。長女が黄色、長男が青、次男がオレンジの帯でした。
最初は面白がって始めるのですが、継続するのは、結構大変です。4~5回行くと飽きてしまって、行くのが面倒くさいとなりがちです。連れて行く親にも根気が必要です。
無理矢理連れて行っても、嫌々やっていると注意をされるし、だったら行きたくないとなって来ます。もっと空手について、子供と話をして、褒めてあげれば良かったなと思います。
ラグビー・スクール
飽きてくるのは、ラグビーも同じです。週一回の練習なので回数は少ないのですが、日曜日の8時半から練習開始で車で50分かかります。自宅を7時半に出発するので、学校よりも早起きです。
⇨ラグビー・スクールの記事へ
朝起きるのも嫌だった様です。練習に行くご褒美として、ラグビー行ったら、当時流行っていたシールを買って上げると餌で釣って無理矢理、連れて行っていました。練習の帰りは決まって文具屋さんでした。1シート100円でした。
ラグビーは長女は小学校修了の六年間、長男も小学校五年生までの七年間、次男は中学卒業までの十二年間続けました。親にも根気が必要です。
外国人が異常に感じた日本式ラグビー
社会人チームに外国人の助っ人選手が加わりました。EnglandイングランドのロックとNew Zealandニューシーランドのセンターです。193cm、110kgと187cm、105kgのとても大きな身体です。
初めて会った時は、日本が戦争に負ける訳だなぁと身体の大きさにビックリしました。英国とニュージーランドとは戦争はしていませんが。
本当に片言の英語で会話をしていました。簡単な単語を並べるだけでした。日本の文化に興味があり、職場の人達などからも、日本の文化を教えて貰っていた様です。
プロ契約の制度は無かったので、職場に配属された契約社員でした。朝から夕方の定時間まで、仕事をして夕方からラグビーの練習をします。
最初に会社見学でグラウンドを見た時に、土のグラウンドに驚いていました。あちらでは、ラグビーのグラウンドは芝生が当たり前だそうです。
ルール・ブックにもグラウンドは芝生。土でも良いと定義されています。
「表面は草で覆われているものが望ましいが、土、砂、雪、または人工芝でもよい。」
⇨ラグビー・ルールブックを読む
ラグビーの練習は、平日は毎日夕方から。土日は練習または試合でした。試合の翌日だけ練習が休みでした。日本式の毎日、皆でやる練習と言うのも、彼等外国人にとっては異常だった様です。
会社の夏休みを利用して菅平の夏合宿も行いました。和式のトイレでは用はたせないみたいで、外人トイレは何処にある?と言っていました。
そんな彼等は、日本のラグビーのことを、ラグビー道と言っていました。外国人の彼等からすると、剣道、柔道、空手道の様に精神修行に思えたのでしょう。