勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし
プロ野球南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を務めた野村克也さんの言葉。打者としてプロ野球の歴代2位を数多く記録している。
野球とラグビーでスポーツはちがうけど、検証する様に、いくつかのゲームを振り返ってみる。
負けることが多かったので。
と言うか、大事な一戦では、負けが多かったので、負けた印象が強い。
惜しい負けだったけど、それは決して不思議では無かった。
社会人一部リーグを目指していたので、二部では優勝(ほぼ全勝)。一部との入れ替え戦で勝てなかった想い出が強い。
二部降格
一番悔しかったのは、落ちた時。日程、場所の優位性を交渉しきれなかったことにも敗因はあったはず。
ゲームにはリズム・テンポと言うのが必要で、交互に得点の機会が訪れて来るラグビーでは、確実に得点を獲ることが大事。PGペナルティ・ゴールの3点でも良い。
ゴール正面のPGを含めて、ことごとく外してしまった。リズムに乗れない。相手が諦めない。
フォワードでは優っているので、ほとんどが敵陣での戦い。最後の最後にボールをつながれて逆転トライを許してしまい、劇的な逆転負け。
一部として入れ替え戦が決まってから、走り込みの練習を徹底的にやった。仕事が始まる前に朝練もやった。
それでも、信じられない奇跡的な負けだったが、PGを外しリズムに乗れなかった。
二部残留
今度は、二部に落ちて代表決定戦を勝って入れ替え戦に挑む。フォワードには絶対的な自信を持っていた。
初戦負け
二部のリーグ戦で、初戦で新鋭にまさかの負け。二部優勝、一部昇格がチーム目標。優勝候補の別のチームに照準を合わせていたのだが。
セットプレーでは優勢だったが、展開力で負けていた。まさかの結果に帰路のバスの中は、東北出身が理由だけでは無く、とても静か。
完敗
未だチャンスはあると発奮して、優勝候補に勝ち、リーグ戦優勝をした。
そして入れ替え戦。スクラムでは優勢、左利きのスタンドのキックで攻め込まれ、背の高いロックにライン・アウトを取られてしまう。完全にゲームを支配されて完敗。
必然の勝利
スポーツ史上最大の番狂わせGiant killとして感動的だった2015RWCラグビー・ワールドカップでの日本の初戦、南アフリカ戦。
FB五郎丸歩選手は、勝利は必然だったとインタビューに答えた。不思議ミラクルでは無く、ハードワークをして来たチームの必然の勝利だったと。
応援していた者にとっては、奇跡ミラクルだった。
いつまでも初戦のミラクルを引きづっているファンやマスコミに対して、次のゲームを目指している姿勢には敬服した。
未だにミラクルで感動を想い出している。
不思議な負け
ただ、唯一不思議な負けがあった。
職場に配属されて二三年目の飲み会。既に職場では、一番の酒飲みとなっていた。
この日は、練習が終わってからの参加。飲み会が始まってから二時間位経っているので、他の人は既に出来上がっている。
練習の後なので、当然、喉カラカラの状態で合流。ゴクゴクと美味いビールをかけつけ3杯を何回かする。大好きな唐揚げを頬張る。
遅れたとは言え、会費の元は取れる位に美味しく飲んで食った。
しかし、気が付くとトイレを抱えていた。この負けだけは未だに納得していない不思議の負け。
空きっ腹で飲むのはいつものこと。沢山飲むのもいつものこと。一気に飲むのもいつものこと。不思議な負け。