惜しい試合が続くサンウルブズ。2016年から参加して初年度は一勝、2017年は二勝、2018年は三勝と少しずつですが成長しています。そして2019年はここまで二勝。
ホームの秩父宮ラグビー場の観客数は本場ニュージーランドよりも多そうでだいぶ浸透して来ているみたいですが、気がかりなことがあります。
あと一歩のところで勝利を逃してしまう。そんなゲームが多いこと。昭和のラグビー・プレーヤーは勝負になっているだけでも驚きで良くやった。と褒め称えたいところですが。
日本代表 前々ヘッドコーチ、ニュージーランド・オールブラックスのエースだったジョン・カーワン(Sir John Kirwan)、そして前回ワールドカップの躍進を演出した前日本代表ヘットコーチのエディ・ジョーンズ(Eddie Jones:現イングランド代表ヘッドコーチ)が良く言っていた負け癖がついてきてしまったこと。
世界の列強相手に勝つか負けるかの勝負が出来るようになるほどの実力が着いたことは間違いありませんが、それで満足をしてはいませんよね。
かつての日本代表と世界のレベルを想うと飛躍的にレベル・アップはしていて、それ自体が凄いことなのですが、このままでは良い試合だったね。で終わってしまいます。ベスト8に行くんだよね。
選手やチーム関係者は決して、これで満足はしていないと信じていますが、あの感動があるからこそ、期待してしまいますし、それこそが選手の目指す姿なのだと思います。
世界一のハードワークを世界で一番早い時間から行い、強豪に勝つんだと言う強い気持ちを持っていたからこそ、奇跡・偶然では無く必然の勝利を得られた前回ワールドカップの初戦。
タックルひとつとっても、止めるだけでは無く、絶対に止めてボールを奪うんだと言う、もうひとつ高い気持ち。反則をしてはいけませんが、何が何でも止めるんだと言う強い気持ち。
俺がトライをするんだと言う気持ちで前に出る力。仲間がいるけど、その仲間のためにも一歩でも1cmでも前に自分がボールを進めるんだと言う気迫、進めたボールは絶対に相手に渡さない、ミスをしないんだと言う強い意志。
それは良い試合をするためにでは無く、仲間と勝利するためのものです。
身に染み付いたハードワークも惰性になってはいけません。身体をいじめることによって、自分を追い込むことによって極限の時に力が発揮されるもの。他人や他のチームと比べるものでは無く、自分が成長するためのもの。昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が強く成長するために。
あと少し、一寸手を伸ばせば届きそうな距離が、とっても遠いような気もしますが、ここまで来れたことに満足すること無く、更に高みを目指して欲しいと思います。
きっと、ここからの取り組みが厳しく、劇的な成長があって、要らぬ心配だったと思えることを信じています。
頑張れ日本!、頑張れサンウルブズ!!