最後の大会

夏が終わると、本当の最後の大会、秋季大会が始まります。くじ引きで対戦相手は決まり、公立のA高校が初戦です。公立とは言え、強いそうです。くじ運の無さを悔やんでも仕方無いので、悔いが残らないように、全力を尽くすだけです。

 

試合前は、念入りに練習した気がします。ランパスは全力疾走。スクラムも力が入っていたと思います。サイン・プレーは繰り返し行い、動きを確認しました。いつもこの位やっていれば、もっともっと強かったのでしょうが。そんなに集中力は長くは続かないと思います。

 

いよいよ試合の当日です。T川大学のグラウンドに行きました。移動はいつも制服です。ラグビーは紳士のスポーツなので、学校に普段はしていかないネクタイも締めて行きます。土のグラウンドですが、良く手入れされていて、黒土のやわらかいグラウンドです。

 

試合が始まりました。練習して来た、サイン・プレーや必殺のサイド・アタック青梅も、鮮やかに決まる展開で、あっさりと勝てました。気付かぬうちに実力がついていたんですね。拍子抜けの感じはありましたが、公式戦の初勝利です。春で引退しないで、秋まで、頑張ったご褒美です。

 

二回戦は、シードされている私立のK高校との対戦です。合同練習をしたことのある相手で、互角にやれていたので、そんなに強い気はしませんでした。ところが、SOスタンド・オフのI君が、就職試験の為に試合に出場出来ないことを知りました。

 

2年生まで、SOをやっていたT君がSOに入り、CTBセンターにWTB2年生I君が入り、WTB2年生を起用する布陣です。そんなに気にしないでいましたが、副キャプテンでもあり、司令塔を欠くと言うのは、チームにとっては大きな痛手でした。

 

バックスのディフェンス・ラインは簡単に突破されてしまい、アタックではボールが回らない。こんなはずでは、と思っているうちに、トライを取られて、フォワードが力負けした訳では無いのに、大差で敗れてしまいました。最後にパスをつないで、何とか意地のトライを取れただけの完敗です。

 

でも、何故か、すっきりとしていました。最後にトライを取れたからでしょうか。皆が涙して円陣の中で後輩に一言を言っていましたが、何故か淡々としていた気がします。

 

入社試験が終わったI君が駆け付けてくれました。きっと本人が一番辛かったでしょう。と思います。こうして高校3年間のラグビーは終了しました。

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