強かったバスケ

🏀強かったバスケ部

中学で3年間続けたバスケットボール部ですが、とても強かったのです。私の入った中学校は、新設校で私達の代が3期生でした。顧問の先生は理科の先生ですが、バスケットの顧問で、ひげもじゃのH石先生でした。その頃に放映していたテレビドラマ太陽にほえろのロッキー刑事みたいの髭だったので、ロッキー先生と呼ばれていました。

 

温厚な先生ですが、バスケの練習は厳しくて足腰が立たなくなる位、走らされました。プレス・ディフェンスと言う前で当たるディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪うと言う戦法だったので、ゆっくりと中腰でサイド・ステップを10往復したりと泣きそうになる位キツイ練習でした。

 

🏀快進撃

入学した時の3年生が最初の生徒でした。私が入った時の3年生は大きな人が揃っていて、市内では無敵、西多摩地区の大会でも快進撃でした。上位3チームが勝ち進んだ大会では、三つ巴の対戦で2勝をして、地区優勝をして都大会に出場しました。3チームの相手は、T川三中、T川八中です。

 

T川八中には大型選手180cmA井君と言う人がいるそうです。試合前の練習では優勝候補のT川八中を想定して練習していました。フォーメーションの練習では、缶ジュースにテープを巻いた選手が4人、コーラの1瓶がA井君で、ポジション、マークの確認を徹底的にやっていました。

 

〇大きなA井君

その甲斐あって、大会当日は初戦の優勝候補のT川八中に見事勝利しました。A井君と言うのは、180cmもあり、試合前のシュート練習でリングとバック・ボードに挟まったボールをジャンプして取れちゃいます。見たことはありませんが、きっとダンクも出来たんじゃないでしょうか。

 

そんなA井君をディフェンス守備ではF原先輩(No. 8)がマークして、オフェンス攻撃はゴール下にいかないで、A井君をゴールから遠ざける作戦でした。当時は未だ3ポイント・シュートは無かったので、いくら遠くからシュートを決めても2点でした。外側から切り込んでシュートをする作戦です。ガードのM先輩(No. 15)がドリブルでボールを持ち込み、キャプテンのS水先輩(No. 4)I藤先輩(No. 7)が切り込んで来るのでパスをしてシュートを狙います。S水先輩のH石先生曰くトラベリング・シュートが見事に決まり、相手の得点源A井君の徹底マークによって得点をさせずに見事な作戦勝ちでした。

 

優勝だ。都大会だと喜んでいましたが、午後にもう1試合あります。持ってきたお弁当を皆で食べて午後のT川三中戦に備えます。試合は展開の速いT川三中でしたが、先輩達の強いのなんのって、フォワードのF原先輩(No. 8)5ファールでお決まりの退場でしたが、S水先輩(No. 4)I藤先輩(No. 7)の得点で勝利して優勝を決めました。

 

🍙ご飯はしっかり食べよう

都大会は、どこか都心に行きました。身体つきは小さい相手でしたが、お昼位の試合でお昼ご飯を食べないで、試合が終わってからにしようとなり、皆何故か動きが悪くてあっけなく負けてしまいました。お腹が減って力が出ないと言う感じでした。

 

都大会へは地区から2校出場出来て、A井君のいたT川八中は関東大会、全国大会まで進み良い成績を残したと聞きました。その全国クラスに勝ったのだから、強いチームでした。

 

次の年は、少々小粒になりましたが、鍛えられたプレス・ディフェンスで地区予選の上位まで行きましたが、都大会には届きませんでした。T川八中とも良く練習試合をする様になりました。温厚なH石先生が、T川八中の先生が試合中の円陣の後に気合を入れるのに肩をピシャーンと叩くのを見て、真似するようになり、さぼったりすると肩を叩かれ真っ赤な手形が付いてヒリヒリしながら試合をしていました。

 

〇先生

1学年上の先輩達の最後の大会の後、H石先生は持病の腰のヘルニアで入院されちゃいました。私達の代は顧問がいなく女子バスケの顧問で保健室の先生の女性H根先生が兼任してくれました。今まで厳しい練習で鍛えられていたことをすっかり忘れて、練習はするものの、キツイ基礎練習は疎かとなり、地区予選どころか市内一も危うくなってしまい先輩達の築いた栄光をあっさりと壊してしまいました。

 

私のポジションは45度でガードと一緒にボールを運んだり、切れ込んだり、外からシュートをする役目でした。最後の大会は市の総体で、優勝決定戦の試合はもつれにもつれて1点リードされての残り数秒の攻撃で外れたシュートのオフェンス・リバウンドを私が取り、そのままシュートを決めて試合終了と何とか市内一の面目を保てました。

 

女性とは言え、怒ると怖いH根先生が来ない時には、跳び箱の踏切台を出して来て、ダンクの練習とかやっている様じゃ強くなれないですよね。一年の時はシュートが入る様にバスケ部の友達と朝練もしていたのに。練習は嘘をつかないです。

 

中学の時にバスケで相当鍛えられたので、ドリブルしないで走れるラグビーは簡単だなぁと思っていたら、大間違いでした。タックルと言う強敵はやるまで気付きませんでした。

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