応援のしかた ~ワールドカップ2023~

いよいよ待ちに待ったラグビーのワールド・カップが始まります。

数ある競技の中でもサッカーのワールド・カップに次ぐ規模で世界中で注目されています。世界三大スポーツ・イベントの三番手です。試合がタフなので試合間隔が長いので開催期間が長いのが特徴です。出場チーム(国)は20ヵ国なのですが、約2ヵ月間、夢のような期間が続きます。

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しかし、始まると、あれよ、あれよ と言う間に、時が過ぎて、楽しい時間は速く感じるものです。しっかりと目に焼き付け、記憶に留めたいものです。

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ジャパン

大会前のウォーム・アップ・マッチでは弱い姿をさらしてしまい、以前(2015大会前)のように、勝てなかったジャパンに戻ってしまった気がしました。格下だったアイランダーに敗れ、世界ランクの順位を下げています。もっと悪く言うと、当時は勝てなくても一生懸命さは伝わって来ましたが、粘り強さ、一生懸命さが感じられなかったのが、悲しいです。でも信じています。フランスに入って気持ちが籠ったことで良いチームになっていると信じています。

組み合わせが決まってが決まった時は、プールの二番手の位置づけでしたが、気が付けば、初戦を除いて格上との対戦となってしまいましたが、これもジャパンを奮い立たせる要因になってくれることでしょうし、日本のファンの認識も過剰な評価ではなく、正しい評価になるのではないでしょうか(ベスト8は当たり前と言う風潮がありました。期待し信じてはいるものの簡単に達成出来るものではありません)

初戦で流れを掴み、チャレンジャーなジャパンとして精一杯闘って欲しいです。結果的にベスト4となれば、感無量です。

ジャパンの暗黒時代と言われたワールドカップで勝てない弱い時期を経験していない若い選手たち、もしかするとそんなことなど微塵のかけらも知らない人がいるのかもしれません。そんな選手もその頃から頑張っているリーチや堀江と同じ気持ちで一つのチーム”ONE TEAM“になれた時に夢が叶うのでしょう。欧米(NZ豪含む)の人たちは勝負に異常なまでにこだわり、命を懸けますが、楽観的なアイランダーも一体にならないといけません。

さすがに目標の優勝とは、ニュージーランド、南アフリカ、アイルランド、フランスに勝つと言うことですから、何回かやれば勝てることもあるでしょうが、今回は未だだと感じます。

優勝争い

お互いの国に行き来して、テスト・マッチを行うことで発展して来たラグビーですが、世界一を決めようと言うことでワールドカップが始まりました。いつも優勝候補筆頭のニュージーランド、前回優勝の南アフリカが本命で、ワールドカップでは準優勝3度の開催国フランス、世界ランク1位のアイルランドが対抗と思います。

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ニュージーランド

ジャージ、短パン、ストッキングの全身黒なことからオール・ブラックス、一説では、当時フォワードもバックスのように走り回るのでオール・バックスから転じたとも言われている世界最強のニュージーランド代表オール・ブラックスは、今回も優勝候補筆頭です。隣国オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンとのチャンピオンズ・シップでは好成績を収めて万全の状態で北半球のヨーロッパに乗り込んで来たウォーム・アップ・マッチでは、ディフェンディング・チャンピオンの南アフリカに過去最悪の結果で敗れてしまいましたが、良い薬になったと思います。本番までに敢えて躓いて欲しいな。と思っていたからです。油断が消えて大会に挑んでくることでしょう。開幕戦のホスト国フランスとの対戦は、今大会屈指の注目カードです。

初戦と最終戦つまり決勝でも同じカードになると言う気が組み合わせが決まった時に感じたことです。ニュージーランド大会(2011年)もニュージーランドとフランスは同じプールで、決勝でも対戦しています。何れもニュージーランドが勝ち、再現する気がします。

直前になって思うことは、ニュージーランドはフランスと違い、初戦に敗れると、その後に立ち直るのは難しいのだろうなと思えてきました。つまり初戦はニュージーランドが勝つのだろうと思います。前回大会のように初戦で負けて優勝した南アフリカの再現も格好良いですが、全勝がオール・ブラックスの掟です。プール戦では負け無しと言うのもプライドと高いモチベーションを維持するのに大切なことです。

強いだけで無く、ラグビーのプレー・スタイル、ジャージのデザインなど、ラグビー界をリードするニュージーランド代表オール・ブラックスは、一押しです。

南アフリカ

ケガで出場出来ないと言われていた、前回優勝の立役者キャプテンのシリ・コヤシが復帰し、息を吹き返しました。実力はあるのに、チャンピオンズ・シップではニュージーランドに敗れましたが、気持ちの持ち方でチームは大きく変わると言う、日本にとっては良いお手本です。

身体の大きいオランダ人の植民地だったことから、身体の大きさを前面に出したフォワードがゴリゴリと激しいラグビーが持ち味で、未だ健在です。アフリカの血が入ったスピード・スターが数多く代表選手になったのは、かつて白人のスポーツだったラグビーが黒人にも根付いた証しでしょう。日本で活躍する選手も数多くいることから、最近は馴染みのチームになりました。南アフリカ国内でのラグビーでは経済的に恵まれていないのが実情で、出稼ぎに来てくれています。やはり顔見知りになると情が移り、応援したくなるものです。ニュージーランドに当たるまでは勝ち進むのではないかと思います。

フランス

開催国の優勝と言う、国を上げての悲願達成に向けて、前々大会から取り組んで来ました。

シャンパン・ラグビーと呼ばれるシャンパンの泡のように、次々とボールをつなぐ選手が現れて来るアタック・ラグビーが現代のシステマチックなラグビーの上に甦って来ました。かつてないほど統制の取れた強いフランスになりました。一方で前評判の悪い時のフランスは強いと言われているように、出来上がりの良い時は意外に脆いのかもしれません。

開催国としてオープニング・マッチの初戦を優勝候補筆頭のニュージーランドと対戦をします。万全なフランスの実力に注目です。

アイルランド

魂のラグビーと呼ばれている、強いスクラムと魂のタックルを武器に農民の地力で激しいラグビーが特徴でした。秀でた司令塔が加わり長く続けることによりアイリッシュ・ウイスキー、ギネス・ビールのようにチームが熟成されました。世界ランク1位のアイルランドですが、過去のワールド・カップでは、ベスト8の壁を破ったことがありません。アイルランドが強豪と呼ばれるようになったのは、最近なのです。今回はそんな悪いジンクスを払拭出来るのでしょうか。

ここに注目

優勝候補は同じプールに寄っています。つまり他のプールには決勝トーナメントに進むチャンスが開けているのです。プール戦を2位以内で通過しなければ、決勝トーナメントへは行けません。ベスト8に進むことは、世界の8強と言う、とても名誉なことです。ヨーロッパの伝統のシックス・ネーション、チャンピオンズ・シップの4ヵ国では余ってしまいます。更に日本、アイランダーの3ヵ国、計14ヵ国にチャンスがあります。

イングランド

ラグビー発祥の地・母国がかつてないほど前哨戦で苦しんでいます。アルゼンチンに負けるのではとのもっぱらの噂です。アングロ・サクソンの身体の大きさを前面に出した、世界一退屈なテン・マン・ラグビー(フォワードからボールが出てバックスに渡るとキックして陣地を取り、フォワードで揉んで、相手の反則を誘い、ゴールを狙うので、フォワードの8人とスクラム・ハーフとスタンド・オフの10人しかプレーしないことから名付けられました)から脱却しバックスも果敢にボールを動かすラグビーに転換したものの、フォワードの強さが影を潜めてしまい、前監督のエディー・ジョーンズがフォワードの力強さを取り戻しました。選手の世代交代が上手くいかずにジャパンを強くしてくれたスパルタ指導への反発もあり、ワールド・カップ・イヤー前年のオータム・シリーズで負けが混み、監督解任となりました。新体制で立て直しを図っていますが、未だ道半ばと言った感じです。日本にとっては、チャンスです。

ウェールズ

炭鉱の街、屈強な炭鉱夫と閃きあるバックスがかみ合った黄金時代には、レッド・ドラゴンと世界中から恐れられていたようで、そんなウェールズ・ファンだった高校時代のラグビー部の恩師・監督・先生の影響から何処にあるのかも知らないウェールズ・ファンだった高校時代、緑の芝で躍動する赤いジャージが鮮やかで格好良かったです。前回大会後に監督のウォーレン・ガットランドが辞任し監督が代わり、調子が上がらずにいましたが、イングランドのエディ解任と同時期に復帰しました。前回ベスト4の実力を取り戻せるのか楽しみです。ランド・オブ・マイ・ファーザー、特にラグビーの試合前の国歌斉唱は一見の価値ありです。

スコットランド

オーソドックスなプレー・スタイルですが、実は発明家が多く、最古のテスト・マッチの戦友イングランドに勝つために日々研究しています。7人制ラグビーはスコットランドが発祥です。コロナ過の無観客試合となったトゥイッケナムで初めてイングランドに勝ちました。応援の力がどれほど選手を元気付けているのかが良く判りました。ウォーム・アップ・マッチの調子が良くバックスの戦力もかつてないほど強力なので、アイルランドとの対戦が鍵になることでしょう。

オーストラリア

前回大会前にFBファラオが抜けてから弱体して来たワラビーズ。隣国ニュージーランドとのライバル関係にあり、巨漢揃いのオール・ブラックスに対抗するために、展開ラグビーで進化して来ました。最近は連続攻撃するも決め手が無く、得点出来ないでボールを失うことが多かったです。イングランドを首になったエディー・ジョーンズを迎え入れ突貫工事が間に合うかと言ったとろが注目されます。チャンピオンズ・シップの最終戦ではオール・ブラックスを苦しめるところまで行きましたので、潜在能力はあります。策士エディの策略とチームの士気が一致した時には台風の目になるかもしれません。

アイランダー

フィジー、サモア、トンガ

熱し易く冷めやすい。身体が大きく身体能力の高いアイランダー、イケイケなボールを持って走るラグビーはもっぱら強く、システマチックになって来ました。一度、代表になっても最後の試合から3年経過すると別の国の代表にもなれるルールが出来て最初のワールド・カップです。ニュージーランド、オーストラリアでプレーして代表になる選手が多いので、アイランダーにとっては朗報で、日本にとっては脅威です。更にサンウルブズでジャパンが強化されたようにスーパー・ラグビーにフィジー、サモアのチームが勝てないまでも参加して、日頃その中で揉まれることによって強くなっています。かつてベスト8を経験したことのあるフィジー、サモアの再来も多いにあり得ることです。

暑いところに住んでいるので、じっくりと我慢することが苦手です。粘り強いディフェンスでプレッシャーをかけ続ければ、個人プレーに走り、チャンスが生まれて来ます。日本の闘い方は我慢強くプレーすることです。

アルゼンチン

南米の雄、チャンピオンズ・カップに加わりニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの南の3強と対戦することにより着実に力を付けています。元々スクラムの強さ、サッカー大国なのでキックの上手さに定評がありましたが、展開ラグビーも板について来ました。

楽しみ方

日本以外のお気に入りのチームが見つかると、もっと楽しくなると思います。ジャージが格好良い、国歌が美しい、格好良いプレーヤーがいる とか気になることは、色々と知りたくなるものです。ラクビーについて何かググッたら、あなたはもうラグビー・ファンの仲間入りです。狭くて、気さくで、根深いラグビー・ファンの世界にようこそ。

ビールを飲みながらラグビーを観るのが、何よりも至福の時間です。ラグビーを観ながらビールを飲むのか、ビールを飲みながらラグビーを観るのか、主役はビールとラグビーの両方です。

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