ベスト8。
準々決勝。
Quarter final、クォーター・ファイナル。
負けたら終わりと言う緊張感があるのがトーナメント。世界の強豪はここに合わせて調整して来ると言われています。
日付 | KO | 場所 | 対戦 | 対戦 | プール | 結果 | |
10月19日 | 土 | 16:15 | 大分 | イングランド C1位 | オーストラリア D2位 | 準々決勝1 | |
10月19日 | 土 | 19:15 | 東京 | ニュージーランド B1位 | アイルランド A2位 | 準々決勝2 | |
10月20日 | 日 | 16:15 | 大分 | ウェールズ D1位 | フランス C2位 | 準々決勝3 | |
10月20日 | 日 | 19:15 | 東京 | 日本 A1位 | 南アフリカ B2位 | 準々決勝4 |
観る側にとっては、何試合も観れて何となくお買い得感がありそうですが、一日二試合は何とも贅沢でお腹一杯です。貧乏性なので贅沢になれません。
目次
南高北低
南高北低と言われているラグビーの世界。イングランドで生まれたラグビーは海を渡り、全世界に広まりました。中でもオセアニアのニュージーランド、オーストラリア、アフリカの最南端・南アフリカでも人気となり、母国を上回る実力となりました。
第一回ワールド・カップで優勝したのはニュージーランド、第二回はオーストラリア、第三回は開催国の南アフリカ、北半球のチームが優勝したのはイングランドだけです。
第一回 | 1997 | ニュージーランド |
第二回 | 1991 | オーストラリア |
第三回 | 1995 | 南アフリカ |
第四回 | 1999 | オーストラリア |
第五回 | 2003 | イングランド |
第六回 | 2007 | 南アフリカ |
第七回 | 2011 | ニュージーランド |
第八回 | 2015 | ニュージーランド |
伝統を大切にしていて、プロ化の際には反対をして来た北のホーム・ネーションと面白いラグビーを追究して来た南の新興国。現在の実力は南のようです。
指導するヘッド・コーチの出身地が物語っています。8チーム中、南半球出身の指導者が7人です。
チーム | ヘッド・コーチ | 出身国 |
イングランド | エディ・ジョーンズ | オーストラリア |
オーストラリア | マイケル・チェイカ | オーストラリア |
ニュージーランド | スティーブ・ハンセン | ニュージーランド |
アイルランド | ジョー・シュミット | ニュージーランド |
ウェールズ | ウォーレン・ガトランド | ニュージーランド |
フランス | ジャック・ブリュネル | フランス |
日本 | ジェイミー・ジョセフ | ニュージーランド |
南アフリカ | ラッシー・エラスマス | 南アフリカ |
北半球では自由な国フランス以外は南の強豪国に指導を託しています。ヘッド・コーチがゲームをするわけではありませんが、そこにたどり着くために導くのは彼らの役目。
観戦記
贅沢な試合の個人的な感想です。
第一試合
イングランド vs オーストラリア
プールC 1位 プールD 2位
ラッキー・ボーイ的な活躍をするプレーヤーが出てこないと厳しいなぁと思っていたオーストラリアの実力、運動量世界一のバック・ローのキャプテンのマイケル・フーパーと鋼の肉体デービート・プーコックを活かすのは、前に出るバックスの破壊力だが、イマノワラビーズにはそれが無い。優勝候補でもあるイングランドはキャプテンのオーウェン・ファレルの適確なゲーム・メークで伝統ある特徴のフォワードの強さを活かすラグビーで当たり強さがじわじわと効いてくる。スピードでかわしたいワラビーズが逃れられない。
第二試合
ニュージーランド vs アイルランド
プールB 1位 プールA 2位
優勝候補筆頭のニュージーランド(毎回そう言われています)。前回大会に比べるとビック・ネームが抜けて小粒感がありました。キャプテンのリッチー・マコー、司令塔フライ・ハーフ(スタンド・オフ)のダン・カーター、核弾頭センターの突破役ノヌー、つなぎのセンターのコンラッド・スミスが前回大会で引退しています。しかし新しい有力プレーヤーが出てくるのがラグビー王国ならでは。フライ・ハーフとして定着して来たボーデン・バレットを足の速さが活かせるフル・バックに持って来てリッチー・モ・ウンガ、ジョージ・ブリッヂ、ジャック・グーハー、セヴ・リースのTB陣は若くて代表になりたてですが、南の強国四ヵ国で争うチャンピオン・シップから経験を積ませて来て、やはり世界一の実力だなぁと感じさせてくれました。司令塔のジョニー・セックストンが怪我をしての交代なのかキックが本調子で無かった感じがしました。プールのサモア戦でレッド・カードにより退場となったセンターの突破役でバックスの要バンディー・アキが出場出来なかったことは大きく影響していたと思います。Kiwiに嬉しい結果となりました。
第三試合
ウェールズ vs フランス
プールD 1位 プールC 2位
今年の二月のシックス・ネーションズでは開幕戦のゲーム。フランスが先制しウェールズが後半追い付く接戦をウェールズが1トライ差で勝利しました。イングランド戦こそ大敗したフランスですが、勝てずとも弱くは無いというのが現在の実力。六年ぶりとなる優勝をグラウンド・スラムで制したウェールズは一時、ニュージーランドを抜き世界ランキング一位にもなりました。ひらめきのラグビーとシャンパン・ラグビーの復活は、オールド・ファンとしては待ち望んでいたところ。シャンパン・ラグビーが随所に見られましたが、気性の荒さも昔ながら、レッド・カードが痛かった。※シャンパン・ラグビーとは、シャンパンの泡のように次から次へとボールをサポートするプレーヤーが湧き出て来ることから、フランス発祥のシャンパン・ラグビーと例えられています。
第四試合
日本 vs 南アフリカ
プールA 1位 プールB 2位
過去の対戦は一勝一敗のイーブン。過去の歴史で相手にされなかったことが万が一あったとしても事実は確かです。四年前の初戦で緊張感によって硬くなっていて、格下相手を舐めていて足元をすくわれたのとは違い、伸び伸びとワールドカップの地・日本の感覚に馴染むための前哨戦とでは全然両チームとも心境は大きく異なります。正直、4試合の準々決勝の中で予想が一番難しいです。個人的には当然、日本に勝って欲しいし、順位的にもプール1位が全て勝っているのですから。南アのディフェンスのプレッシャーがもの凄かった。悔しい・・・負けて当たり前では無いから悔しい。ここまで連れて来てくれてありがとう。
怒涛の様に駆け巡った、クォーター・ファイナル。続きは準決勝です。セミ・ファイナルも勿論見逃せません。
準決勝と決勝の予定
日付 | KO | 場所 | 対戦 | 対戦 | プール | 結果 | |
10月26日 | 土 | 17:00 | 横浜 | イングランド C1位 | ニュージーランド B1位 | 準決勝1 | |
10月27日 | 日 | 18:00 | 横浜 | ウェールズ D1位 | 南アフリカ B2位 | 準決勝2 | |
11月1日 | 金 | 18:00 | 東京 | 準決勝1敗者 | 準決勝2敗者 | 3位決定戦 | |
11月2日 | 土 | 18:00 | 横浜 | 準決勝1勝者 | 準決勝2勝者 | 決勝 |