熱戦続き。ノーサイドまで目が放せない

ノーサイド寸前のラスト数分の猛攻を防ぎきって逃げ切り。

そんな光景が、最近のラグビーで目に付きました。

大学ラグビー

九連覇を目指す王者の帝京大21年振りの大学王者を目指す、決勝進出は19年振りの明治大との対戦となった、大学選手権(54回大会)の決勝。

 

1118日の対抗戦での対決では、積極的に前に出る明治大でしたが、帝京大が41-14で下しています。

 

大方の予想では、再戦の結果も同じであろうでした。圧倒的なパワーのフォワードが前に出て、状況判断に長けたバックスで、効率的に得点を重ねる印象の帝京大の優位は動かぬところ。

 

大方の予想を裏切る明治大が先制する展開。中央へのトライでは無いのでトライ後のコンバージョンをことごとく外し、トライをしているわりに、離れない点差。

 

帝京大がリードしたのは、後半の25分頃。やっぱり帝京大が強いのかと言う雰囲気が漂う秩父宮でしたが、明治大は諦めていなく、必死に帝京大の猛攻に耐えてボールを奪い返します。

ラグビーはペナルティ(反則)では試合は終わりません。又、試合終了時間が過ぎても、プレーが継続している間も、試合が終わりません。従って試合が終わるのは、ボールがタッチに出るか、得点をするか、ノックオン、スロー・フォワードのミスをした時です。

 

1トライ1ゴールの7点差以内ならば、1チャンスで追いつくことが可能です。ミスをしないでボールを継続する方法として、ピック・アンド・ゴー。ラックのボールを拾ってサイド・アタックで、ラック、拾って当たる、ラックの繰り返しが多くなります。

 

パスをすると落とすリスクが発生するので、拾ったら、サイド・アタックするのがボールを継続する確実な方法なのです。

 

フォワードが拾いあげてサイド・アタックしない場合でも、ボール捌きのプロ、スクラム・ハーフからフォワードが近場でパスを貰って突進です。

サイド・アタックをして立ったまま密集モールにすると押し込める可能性もありますが、モールでボールが出せない状態になってしまうと、相手ボールになってしまうので、低く当たって、ボールを継続する様にラックにします。

 

力の差があれば、押し切って、決着は直ぐに着くのですが、実力伯仲では、ミスした方が負ける、ガマン比べになります。アタックはボールを継続すること、ディフェンスはマークを倒すこと。そして当たった時に、どちらが前に出られるかも大事なポイントです。

 

明治大を応援していた私にとっては、思わぬ試合展開にびっくり、あわや勝てるのではないかと期待しましたが、最後はやっぱり届かなかったと力の差がまだまだあるなと感じました。

 

一方、帝京大を応援する立場から見ると、冷やっとはしたけど、逆転でほっとしたのではないでしょうか。

 

高校ラグビー

97回目の高校ラグビーの最後3試合もノーサイドまで力が抜けない緊迫した展開でした。四強の対戦となった準決勝。

 

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準決勝①東海大仰星vs東福岡

第一試合は連覇を目指す優勝候補筆頭のヒガシこと東福岡高校と昨年決勝の同カードで涙した東海大仰星の対戦。

 

ここまで順調に勝ち上がって来た東福岡に対し、東海大仰星は、3回戦の秋田工高戦で同点、トライ数による接戦を勝ち上がって来ました。

 

地元大阪に天は味方したかの様な、雨の試合。雨は止んだが、個々の判断力とスキルに優る東福岡の展開ラグビーが水で濡れたボール、スパイクに微妙な変化をもたらして、らしからぬミスが多い序盤。

 

すかさず、東海大仰星がインターセプトから先制のトライ。続けてラインアウト・モールで連続トライ。思わぬ展開に明らかに焦る東福岡。焦るとプレーは乱れるもの、心の乱れは、プレーに必ず表れます。

 

7点差を追う展開の東福岡が後半ロスタイムに攻め続けましたが、徹底した前に出るタックルでプレッシャーを与え続けた東海大仰星があっぱれでした。

どちらもひいきのチームでは無いので、弱いチームがどう健闘するかと、東海大仰星を応援し、先制する展開に驚き、いつか逆転されるだろうと冷や冷やしながら観ていました。番狂わせの少ないラグビーにおいて、今大会最大の番狂わせだったのでは無いでしょうか。

 

準決勝②大阪桐蔭vs桐蔭

準決勝の第二試合は、春の選抜との二冠を狙う東のAシード桐蔭学園Bシード校ながら、Aシードに限りなく近いと言われている大阪桐蔭の対戦。

 

第一試合同様に展開力に優り、総合力で優位な桐蔭学園に対して、粘りのディフェンスで対抗する地元大阪。濡れた芝生は、ここでも地元有利に働きます。

 

水に濡れて滑るボールは、いつも以上に丁寧に扱おうとするとパスのタイミングが少し遅れたり、走り出す時に濡れた芝生で少し滑ってスタートが僅かに遅れたりと、展開ラグビーに少しずつ亀裂が生じます。

 

加えてアウェイの雰囲気と相手の強いプレッシャーを跳ね返すほどの力の差はありませんでした。ディフェンスの連携ミスから大阪桐蔭に先制トライを許し、キックのチャージをされて連続トライを許します。

 

僅差の実力に焦りが加わり、思わぬ展開となります。後半ロスタイムの7分間にも及ぶ、桐蔭学園のゴール前の怒涛の連続攻撃。最後は60フェーズを超えていました。解説では、今大会を通して、最長の連続攻撃と言っていました。

 

以前は、ラグビーでは、ロスタイムのことをインジュアリー・タイムと言っていました。プレーヤーが倒れたり、怪我の対応をする時だけ、時計を止めていたのですが、TMO(テレビ・マッチ・オフィシャル)や戦術的選手入替で、時計を止める様になり、ロスタイムと呼ぶ様になりました。

 

大阪桐蔭の反則かなとも見えましたが、攻撃していた桐蔭学園のノット・リリース・ザ・ボールの反則で相手ボールとなってしまい、時間切れ。

決勝 東海大仰星vs大阪桐蔭


そして大阪決戦となった決勝戦。大阪で大阪対決。西高東低と言われても仕方無いです。実力では、やや上であろうと見ていた東海大仰星に対して、決勝初進出の大阪桐蔭が先制します。展開力が上であろう東海大仰星が、準決勝同様に雨の中でのミスが出ます。

しかしこの試合は、展開ミスを修正出来た東海大仰星が逆転に成功します。そして後半の攻防。後半29分からの大阪桐蔭の最後の攻め。ここでも7点差を守り切りました。

雑感

相撲と同じで、八卦良い、残った! で、同じ力同士の力士が正面から当たったら、前に出られません。相手より低く当たる、相手より強く当たるが出来なければ、組み合ったままの膠着で水入りとなります。

 

点差で負けているチームにとって、得点出来なければ、負けとなります。そんなことは百も承知で、ディフェンスより低く、ディフェンスより強く当たろうとしているのですが、そんなに差が無いのです。

 

横綱らしく無いとも言われますが、立ち合いで変わったり、当たってから、引いたり、変化をすること、バックスを含めて、変化を付けること、空間だけでは無く、縦を付くタイミング・時間に変化を付けると、もっと確実に得点が出来るのにと思いました。

 

言うは易く行うは難し で、より多くのスキルを必要としますが、もっと上手になって展開ラグビーしましょう。

 

最後、取り切れなかったのは残念でしたが、攻める機会が巡って来たのは、ここまで頑張ったことに対して、天がくれたご褒美だったのでは無いかと思います。

 勝敗は紙一重。最後まで目が放せないゲームにしびれました。

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