ラグビー・ワールドカップ 2023 フランス

若い人は先(未来)を夢見て、年寄りは昔(過去)を懐かしむ。

未来と過去を比べたら、過去の方が間違いなく長いので、どうしても、過去の栄光、感動を忘れられないのは、仕方ありません。

でも安心してください。やっているプレーヤーは若いので、先を目指しています。

ラグビー・ワールドカップ

1987年に始まり、4年ごとに開催されています。第一回大会が南半球のニュージーランド・オーストラリアでの開催だったので、以降は北半球➜南半球の順番で交互に開催されています。

大会 開催年 場所 南/北
第一回 1987年 ニュージランドオーストラリア 南半球
第二回 1991年 イングランド 北半球
第三回 1995年 南アフリカ 南半球
第四回 1999年 ウェールズ 北半球
第五回 2003年 オーストラリア 南半球
第六回 2007年 フランス 北半球
第七回 2011年 ニュージーランド 南半球
第八回 2015年 イングランド 北半球
第九回 2019年 日本 北半球
第十回 2023年 フランス 北半球

次回は

日本は北半球の国なので、次は南半球かと思いきや、日本開催は例外です。ヨーロッパ(英国)からしたら東方の異国は南半球くらい遠いのです。なので次は北半球での開催。フランスです。2024年のパリ・オリンピックが決定しているので、日本と同じく続けて大きなイベントが開かれます。

決まっていること

試合会場

開幕戦、決勝戦はパリにあるスタッド・ド・フランス。1998年サッカー・ワールドカップの決勝戦、2007年ラグビー・ワールドカップの決勝戦が行われ、そして2024年パリ・オリンピックのメイン会場として使用される予定です。

フランス大会が決定した2017年11月15日の9会場です。2020年3月17日に12会場が決定します。

試合会場 都市 収容人数
スタッド・ピエール=モーロワ Stade Pierre-Mauroy
リール・メトロポール Lille Metropole
50,186人
スタッド・ド・フランス Stade de France サン=ドニ Saint-Denis
81,338人
スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール Stade de la Beaujoire ナント Nantes 38,285人
ヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドー Stade Matmut-Atlantique ボルドー Bordeaux 42,115人
パルク・オリンピック・リヨン Parc Olympique Lyonnais リヨン Lyon 59,186人
スタッド・ジェフロワ=ギシャール Stade Geoffroy Guichard サン=テティエンヌ Saint-Étienne 42,000人
スタジアム・ドゥ・トゥールーズ Stadium de Toulouse トゥールーズ Toulouse 33,150人
スタッド・ヴェロドローム Stade Vélodrome マルセイユ Marseille 67,394人
アリアンツ・リヴィエラ Allianz Riviera ニース Nice 35,169人

出場国

前回大会(ラグビー・ワールドカップ2019日本大会)の上位12チーム(各プール3位以上)は、次回大会(ラグビー・ワールドカップ2023フランス大会)に出場出来ます。

日程

2023年9月8日(金)~2023年10月21日(土)の45日間、48試合

組合せ

2020年11月に組合せの抽選会がフランスの首都パリにて行われます。その時の世界ランキングによって出場20チームを4つのバンドに分けて、4つのプールに分けます。

つまり、ニュージーランドと同じプールにならないためには、世界4位に入っていること。世界の強豪二つと同じプールにならないためには、世界8位に入っていること。が必須となります。

おさらい

日本中が熱狂したワールドカップ2019日本大会の成績をおさらいしてみます。

プール分け

プール A プール B プール C プール D
アイルランド ニュージーランド イングランド オーストラリア
スコットランド 南アフリカ フランス ウェールズ
日本 イタリア アルゼンチン ジョージア
ロシア ナミビア アメリカ フィジー
サモア カナダ トンガ ウルグアイ

各プール順位

プールA 勝ち点
日本 19-12 28-21 39-19 30-10 19
アイルランド 12-19 27-3 47-5 35-0 16
スコットランド 21-28 3-27 34-0 61-0 11
サモア 19-38 5-47 0-34 34-9 5
ロシア 10-30 0-35 0-61 9-34 0

プールB 勝ち点
ニュージーランド 23-13 0-0 71-9 63-0 16
南アフリカ 13-23 49-3 57-3 66-7 15
イタリア 0-0 3-49 47-22 48-7 12
ナミビア 9-71 3-57 22-47 0-0 2
カナダ 0-63 7-66 7-48 0-0 2

プールC 勝ち点
イングランド 0-0 39-10 35-3 45-7 17
フランス 0-0 23-21 23-21 33-9 15
アルゼンチン 10-39 21-23 28-12 47-17 11
トンガ 3-35 21-23 12-28 31-19 6
アメリカ 7-45 9-33 17-47 19-31 0

プールD 勝ち点
ウェールズ 29-25 29-17 39-19 35-13 19
オーストラリア 25-29 39-21 27-8 45-10 16
フィジー 17-29 21-39 45-10 27-30 7
ジョージア 14-43 8-27 10-45 33-7 5
ウルグアイ 10-45 0-35 30-27 7-33 4

この結果、予選免除の上位12チーム(4プール × 3位)は、以下となります。

チーム チーム名 RWC2015成績
1 南アフリカ 優勝
2 イングランド 準優勝
3  ニュージーランド 3位
4 ウェールズ 4位
5 日本 ベスト8
6 オーストラリア ベスト8
7 アイルランド ベスト8
8 フランス ベスト8
9 スコットランド プールA 3位
10 イタリア プールB 3位
11 アルゼンチン プールC 3位
12 フィジー プールD 3位
13 予選
14 予選
15 予選
16 予選
17 予選
18 予選
19 予選
20 予選

残りの8チームは予選を行い、出場チームを決めます。予選は、前回大会と同じく各地区の予選によって決まります。

ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ、アフリカ、アジアの各地区にて予選を行います。各地区の本戦出場枠は未だ決まっていません。

オセアニア予選

オセアニア地区予選は、南の島国三強の成績によります。フィジー、トンガ、サモアはほとんどのワールドカップ本戦に出場しています。人・ものの行き来がラグビー大国ニュージーランド、オーストラリアとの間で活発なことも影響しています。身体の素材と潜在能力は抜群なのですが、常夏であることに加えて楽観的であることからベスト8以上の実力は出せていません。国の代表よりも働き口を選ぶほど経済的に厳しいことも理由の一つです。

三強のうちベスト12に入らなかったチームの数だけ予選出場枠が与えられて来ています。4番手との間にはかなりの実力差があり、三強+αが参加してパシフィック・ネーションズ・カップが2006年から始まりました。

Pacific Nations Cup 優勝 準優勝 3位以下
2006 Jr. オール・ブラックス サモア フィジー、トンガ、日本
2007 Jr. オール・ブラックス オーストラリアA サモア、フィジー、トンガ、日本
2008 ニュージーランド・マオリ オーストラリアA サモア、フィジー、日本、トンガ
2009 Jr. オール・ブラックス フィジー サモア、日本、トンガ
2010 サモア フィジー 日本、トンガ
2011 日本 トンガ フィジー、サモア
2012 サモア フィジー トンガ、日本
2013 フィジー カナダ トンガ、日本、アメリカ
2014 日本 アメリカ カナダ
サモア フィジー トンガ
2015 フィジー トンガ サモア、日本、アメリカ、カナダ
2016 フィジー サモア トンガ
2017 フィジー トンガ サモア
2018 フィジー トンガ ジョージア、サモア
2019 日本 フィジー アメリカ、サモア、トンガ、カナダ

4番手争いはオセアニア・カップが行われています。ワールドカップ予選の時は開催されているようです。

優勝 準優勝 3位以下
1996 クック諸島 パプアニューギニア タヒチ
2002 パプアニューギニア クック諸島 ソロモン、バナワツ、ニウエ、タヒチ
2003 ニウエ クック諸島 タヒチ、ニューカレドニア
2004 クック諸島 ニウエ バナワツ、パプアニューギニア
2005 クック諸島 パプアニューギニア ソロモン、バナワツ、ニウエ、タヒチ
2006 バナワツ/ニウエ ニューカレ、クック、タヒチ
2007 パプアニューギニア ニウエ タヒチ、バナワツ、ソロモン
2008 ニウエ ニューカレドニア クック諸島、バナワツ
2009 パプアニューギニア クック諸島 ニウエ、バナワツ
2011 パプアニューギニア ソロモン諸島 ニウエ、バナワツ
2013 クック諸島 パプアニューギニア ソロモン、タヒチ
2015 パプアニューギニア タヒチ サモア(米領)、ソロモン
2017 クック諸島 タヒチ  
2019 パプアニューギニア ニウエ ソロモン、ナウル

アメリカ予選

アメリカ地区予選は、北米の英語圏(≒英国圏)二強、カナダとアメリカ、サッカー強国が揃う南米の中では異色の実力断トツなアルゼンチンの出場権が大きく影響します。

前回大会(2019)は、アルゼンチンが予選なしで本大会出場。残りの2枠を予選で争いました。

アメリカとカナダがホーム&アウェー方式で対戦して、アメリカが1勝1分(〇52-16、△28-28)で代表に。

負けたカナダは2017南米チャンピオンシップSudamérica Rugby(前Confederación Sudamericana de Rugby(CONSUR) Championship)で優勝のウルグアイとカナダがホーム&アウェー方式で対戦して、ウルグアイが2連勝(〇38-29、〇32-31)で代表に。

カナダは最終予選の敗者復活で代表になりました。

2017 勝ち点
ウルグアイ 27-11 41-27 45-19 9
チリ 11-27 15-10 66-7 6
ブラジル 27-41 10-15 57-6 3
パラグアイ 19-45 7-66 6-57 0

Bグループはコロンビア、ベネゼエラ、ペルー、エクアドル。

Cグループはグアテマラ、コスタ・リカ、パナマ、エル・サルバドル。

2021年の南米チャンピオンシップの結果によりそうです。

2019 勝ち点
アルゼンチンXV 35-10 45-14 54-3 39-23 85-10 25
ウルグアイ 10-35 32-25 42-20 20-17 20-5 18
アメリカ 14-45 25-32 33-28 30-25 71-8 17
ブラジル 3-54 20-42 28-33 18-10 15-10 9
カナダ 23-39 17-20 25-30 10-18 56-0 7
チリ 10-85 5-20 8-71 10-15 0-56 1

三強とウルグアイ、チリ、ブラジルアメリカン・チャンピオンシップを争います。アルゼンチンXVは準代表。

ヨーロッパ予選

ヨーロッパ地区予選は、ラグビー欧州ネイションズカップ(Rugby Europe International Championships)にて争われます。

チャンピオンシップ(1部リーグ)はジョージア、スペイン、ルーマニア、ロシア、ベルギー、ポルトガル。

2019 勝ち点
ジョージア 24-10 18-9 22-6 46-6 52-3 24
スペイン 10-24 21-18 16-14 47-9 33-10 18
ルーマニア 9-18 18-21 22-20 43-17 38-10 15
ロシア 6-22 14-16 20-22 64-7 26-18 11
ベルギー 6-46 9-47 17-43 7-64 29-22 4
ドイツ 3-52 10-33 10-38 18-26 22-29 1

最下位ドイツは下部リーグ首位のポルトガルと対戦し32-37で負けて入れ替わりました。

トロフィー(2部)はオランダ、スイス、ウクライナ、ドイツ、ポーランド、リトアニア。

カンファレンス1北はチェコ、ハンガリー、ルクセンブルグ、スウェーデン、ラトビア。

カンファレンス1南はクラアチア、マルタ、キプロス、スロベニア、イスラエル。

カンファレンス2北はデンマーク、モルダウ、オーストリア、フィンランド、ノルウェー。

カンファレンス2南はブルガリア、トルコ、アンドラ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ。

デベロップメントはスロバキア、エストニア、モンテネグロ、ベラルーシ。

2022年のラグビー欧州ネイションズカップの結果になりそうです。

アフリカ予選

アフリカ地区予選は、アフリカ・カップで争われます。実力順にゴールド、シルバー、ブロンズとなっていました。

ゴールド・カップ

2018 勝ち点
ナミビア 53-28 55-6 118-0 58-28 63-7 25
ケニヤ 28-53 38-22 67-0 45-36 28-24 17
ウガンダ 6-55 22-38 67-12 18-38 47-29 9
チュニジア 0-118 0-67 12-67 18-14 36-13 9
ジンバブエ 28-58 36-45 38-18 14-18 23-23 8
モロッコ 7-63 24-28 29-47 13-36 23-23 3

シルバー・カップ:アルジェリア、ボツワナ、コートジボワール、マダガスカル、セネガル、ザンビア

ブロンズ・カップ:ガーナ、レソト、モーリシャス、ルワンダ

費用(スポンサー)、移動時間の問題があり、2020年から新たな方式になります。3ヵ国が4つのグループに分かれて総当たりで対戦し上位1チームがトーナメントで争います。

グループA:ナミビア、ザンビア、マダガスカル

グループB:ケニヤ、モロッコ、コートジボワール

グループC:ウガンダ、アルジェリア、セネガル

グループD:チュニジア、ジンバブエ、ガーナ

エルミネーション・ステージ:ボツワナ(●25-36ガーナ)、ルワンダ(●3-60コートジボワール)、モーリシャス(●0-63セネガル)、ナイジェリア(●3-63マダガスカル)

2022年のアフリカ・カップの結果になりそうです。

アジア予選

アジア地区予選は、アジア・チャンピオンシップで争われます。アジアからは日本以外の国は未だワールドカップに出たことがありません。日本はワールドカップに出場したアジアで唯一の国なのです。しかも過去9回全てに出場しています。何とも誇らしいです。ここ2大会の成績は胸を張れるものですが、それ以前の実力を垣間見ると、アジア地区のラグビーの実力は世界から見ると、とっても 貧弱 なので、出場枠が与えられていません。アジア地区の代表は他地区の代表と更に競う必要があるのです。

アジア・チャンピオンシップはトップ3によるトライ・ネーションズ以下3つのディビジョンに実力順に分かれています。各ディビジョン間は入替戦によります。

トライ・ネーションズ

2018 勝ち点
香港 30-21

39-5

67-8

91-10

19
韓国 21-30

5-39

35-10

67-12

10
マレーシア 8-67

10-91

10-35

12-67

0

2019年の結果は同じ順位。2015年から現在の方式で、日本1位、香港2位、韓国3位。2008年から2014年はアジア五ヵ国対抗戦、それ以前は1969年から2年毎にアジア大会が行われていました。ほとんど日本が1位でしたが、1982年、1986年、1988年、1990年、2002年は韓国が1位で日本は2位でした。2018年と2019年はワールドカップのため日本は不参加。

ディビジョン1:フィリピン、シンガポール、スリランカ、台北

ディビジョン2:UAE、カザフスタン、タイ、グアム

ディビジョン3西:カタール、レバノン、ジョーダン、イラン

ディビジョン3中央:パキスタン、ウズベキスタン

ディビジョン3東:中国、インド、インドネシア

4年

4年と言う月日は長いようで、短いもの。日本中に感動を与えてくれた日本代表の選手たちも当たり前ですが歳を取ります。日本大会で終わりの選手もいますが、キャプテンのリーチは次(フランス大会)も目指すと心強い宣言をしています。

日本代表 チーム 出生 年齢
稲垣啓太 パナソニック 1990年 29
木津悠輔 トヨタ自動車 1995年 24
具智元 ホンダ 1994年 25
中島イシレリ 神戸製鋼 1989年 30
ヴァルアサエリ愛 パナソニック 1989年 30
北出卓也 サントリー 1992年 27
坂手淳史 パナソニック 1993年 26
堀江翔太 パナソニック 1986年 34
トンプソンルーク 近鉄 1981年 38
ヴィンピー・ファンデルヴァルト NTTドコモ 1989年 31
ヘルウヴェ ヤマハ 1990年 29
ジェームス・ムーア サニックス 1993年 26
ツイヘンドリック サントリー 1987年 32
徳永祥尭 東芝 1992年 27
リーチマイケル 東芝 1988年 31
ピーター・ラブスカフニ クボタ 1989年 31
姫野和樹 トヨタ自動車 1994年 25
アマナキ・レレイ・マフィ NTTコム 1990年 30
茂野海人 トヨタ自動車 1990年 29
田中史朗 キヤノン 1985年 35
流大 サントリー 1992年 27
田村優 キヤノン 1989年 31
松田力也 パナソニック 1994年 25
福岡堅樹 パナソニック 1992年 27
アタアタ・モエアキオラ 神戸製鋼 1996年 23
レメキロマノラヴァ ホンダ 1989年 31
ウィリアム・トゥポウ コカ・コーラ 1990年 29
中村亮土 サントリー 1991年 28
ラファエレティモシー 神戸製鋼 1991年 28
松島幸太朗 サントリー 1993年 26
山中亮平 神戸製鋼 1988年 31

30歳と言う年齢がひとつの節目ですが、トレーニング方法、食事、リカバリー、用具などスポーツを取り巻く環境は日々進化していますので、選手寿命は伸びています。わたしがやっていた頃はそれこそ怪我以外の選手交代は認められなかったので、80分間プレー出来る体力が必要でした。

もちろん現在の方がボールが動くラグビーなので、求められる体力も高まっていますし、途中交代の選手も80分間プレー出来る体力を養っていますが、一度 試合に出場したら交代出来ない と言うのは、その分、責任は重かったです。痛めた膝をぶつけて、次の試合を見越して無理をしないで交代したことがありました。

世代交代は進むでしょうが、日本大会の経験を活かして、日本代表の選手たちはフランス大会でも活躍してくれることでしょう。

ワールドカップは4年ごとに行われますが、『一生に一度』とは良く言ったもの。あの感激はもう二度とないのでしょう。もしかする二度目の日本でのラグビー・ワールドカップを夢見て。

フランスと日本の時差は、△8時間で日本が8時間早いです(フランスが8時間遅い)。日本の朝8時はフランスの午前0時、ナイト・ゲームの場合、フランスの夜7時は日本だと翌朝3時。早寝して夜中応援するようですかね。

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